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創業融資で失敗しないための『事業計画書』3つの急所〜公庫の担当者はここを見ている!

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「いよいよ自分の店を持てる!」「新しいサービスを世に出したい!」 起業の夢を形にする際、多くの方が直面するのが資金調達の壁です。中でも、日本政策金融公庫(以下、公庫)の「新創業融資制度」は、実績のない創業期でも無担保・無保証で利用できるため、起業家の強い味方となります。

しかし、現実は甘くありません。公庫の融資審査に通る確率は、一般的に50%〜60%程度と言われています。つまり、2人に1人は審査に落ちているのです。

その成否を分ける最大の要因が、一冊の「事業計画書(創業計画書)」にあります。 本記事では、公庫の担当者がどこをチェックし、何を高く評価するのか。絶対に外せない「3つの急所」をプロの視点で徹底解説します。

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なぜ、公庫は「事業計画書」を重視するのか?

銀行などの民間金融機関は「過去の実績(決算書)」を重視しますが、創業融資には実績がありません。そこで担当者が唯一の判断材料とするのが、「あなたの過去(経験)」と「未来の予測(計画書)」です。

担当者は、あなたの熱意を見ているのではありません。「貸したお金が、事業を通じて着実に返ってくるか」という客観的な妥当性を見ています。

急所1:創業者の「経験」と「覚悟」をどう証明するか?

公庫が最も重視する項目の一つが、実は「数字」よりも「創業者の略歴・経験」です。

経験が「成功の確率」に直結する

例えば、一度も飲食店で働いたことがない人が「修行なしでラーメン屋を始めます」と言っても、説得力がありません。公庫は「その業種で少なくとも6年〜10年程度の経験があるか」「店長などのマネジメント経験があるか」を厳しくチェックします。

経験不足を補う書き方

もし経験が浅い場合は、以下の要素を盛り込み、不足を補う必要があります。

  • 副業としてテストマーケティングを行い、すでに顧客がいること
  • 不足している経験を補完できるパートナー(右腕)がいること
  • その事業に関連する国家資格や専門スキルを保有していること

急所2:「自己資金」の重みと透明性

次に担当者がチェックするのは、通帳の履歴、つまり「自己資金」です。

「貯め方」に人柄が出る

単に「100万円あります」という結果だけではなく、「どうやって貯めたか」というプロセスが重要です。毎月コツコツと給与から積み立てられた通帳の履歴は、「この人は計画性があり、事業も着実に進められる」という最高の信頼証になります。

「見せ金」は一発アウト

審査直前に親戚から借りてきたお金や、出所不明の現金(いわゆる「見せ金」)は、通帳を確認すればすぐにバレます。

  • タンス預金は自己資金として認められにくい
  • 自己資金は、総事業予算の1/10以上が要件だが、現実には1/3程度あると有利

自己資金の額は、そのまま「この事業にかける本気度」として評価されることを忘れないでください。

急所3:数字の「根拠」がある収支計画か?

3つ目の急所は、最も多くの人が苦戦する「必要な資金と調達方法」および「事業の見通し」の欄です。

「売上の根拠」を数式で示す

「なんとなく月商300万円くらい」という計画は、プロの目から見れば空想に過ぎません。担当者が納得するのは、以下のような具体的で論理的な計算式です。

(例:カフェの場合)

  • 客単価:1,200円
  • 席数:15席
  • 回転数:ランチ3回転、ティータイム2回転
  • 稼働率:80%
  • 営業日数:25日
  • 計算式:1,200円 × 15席 × 5回転 × 0.8 × 25日 = 月商180万円

このように「単価×数量×頻度」まで分解して説明することで、計画の解像度が飛躍的に高まります。

利益ではなく「返済能力」を見せる

売上がいくら高くても、経費がかさみすぎて手元に現金が残らなければ返済はできません。 「売上 − 原価 − 諸経費 > 融資の返済額 + 自分の生活費」 この方程式が余裕を持って成立していることを、数字で証明する必要があります。

公庫の担当者がこっそりチェックする「落とし穴」

計画書の内容以外にも、審査落ちの原因となる見落としがちなポイントがあります。

  1. 公共料金や税金の未納: 公庫は政府系機関です。税金、年金、家賃、水道光熱費の支払いに遅れがある場合、信頼性は著しく低下します。
  2. 信用情報の傷: カードローンの延滞や過度なリボ払いは、必ずチェックされます。不安な方は事前に自分の信用情報(CICなど)を確認しておきましょう。
  3. 面談での振る舞い: 計画書をコンサルタントに丸投げし、自分の言葉で数字を説明できない経営者は、まず融資を受けられません。

まとめ:事業計画書は「未来へのラブレター」ではなく「契約書」

創業融資における事業計画書は、単なる希望的観測を綴った書類ではありません。「私はこれだけの準備をし、これだけの根拠を持って、必ずこの金額を返済します」という、公庫との信頼の契約書です。

「3つの急所」を意識して作成すれば、担当者の見る目は確実に変わります。

  1. 経験に裏打ちされた「強み」
  2. コツコツ貯めた「自己資金」
  3. 計算式が見える「収支計画」

これらを丁寧に積み上げ、あなたの夢を現実にするためのチケットを手に入れましょう。

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